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ドクターズコスメと市販コスメの成分比較!本当に良いのはどっち?

最近よく耳にするようになった、ドクターズコスメ

「市販のコスメよりも肌に良さそう」
「ドクターが監修しているから安心」
など、市販のコスメよりも良さそうなネーミングから、安心感や信頼感を持つ方が多いようです。

しかし一方では、
「ドクターズコスメって市販コスメとどう違うの?」
「実際どんな成分が使われているの?」
と、どう選んでいいか迷ってしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、効果別おすすめ化粧水の成分比較などを行っていきます!

ドクターズコスメと市販コスメの違い

その名の通り、ドクターズコスメ=医師の監修により作られたコスメです。

ドクターズコスメは別名「メディカルコスメ」とも呼ばれており、開発の際に医師や医療機関が監修をしている化粧品を指します。

化粧品を開発する過程で、専門家である医師や医療機関が関わっているという点では、その他の市販コスメに比べて信頼のおけるコスメであることが伺えるでしょう。

【関連】ドクターズコスメとは?メリットや選び方・ポイントを解説

ドクターズコスメの中には市販のものもある

ドクターズコスメの中には、皮膚科で医師から処方箋をもらって購入するものもあれば、ドラッグストアやコンビニなどで購入できるものまで様々な種類があります。

ですから、ドクターズコスメと市販コスメは全く別のものではなく、市販されているドクターズコスメも存在します。

市販されているドクターズコスメも多く存在します。

注意!ドクターズコスメに基準はない

「ドクターズコスメ」「医師監修」と書いてあると、なんだかとても良いもののように見えますよね。
しかし、現在の日本では明確なドクターズコスメの基準というものは設けられていません。
つまり、どんな形であれ「ドクターズコスメ」と商品をPRすることが可能となっているということです。

もちろん、本当に医師がしっかりと監修をして開発しているコスメもありますが、医師の名前だけを借りてPRしていたり、実際は少ししか関わっていなかったりというパターンも。

明確な基準がなく曖昧な表現であるということを理解し、ドクターズコスメを選ぶようにしましょう。

【目的別】ドクターズコスメと市販コスメの成分を比較

ドクターズコスメと市販コスメの違いが曖昧なものである、ということはご説明しましたが、今回は成分を比較するために条件を設定します。
また比較を分かりやすくするため、今回は化粧水(ローション)の成分で比較します。

ドクターズコスメ

    • 医師監修と記載されている
    • ドラッグストアやコンビニ、通販などで購入可能(クリニックでの処方のみは除く)

市販コスメ

  • 医師監修と記載されていない
  • ドラッグストアやコンビニなどで購入可能

 

また、今回は3つの肌悩み別にそれぞれ比較をおこなっていきます。

  1. 毛穴
  2. 美白(シミ・そばかす)
  3. ニキビ

毛穴ケア用のコスメを比較

まずは毛穴ケア用の化粧水を比較していきます!

【ドクターズコスメ】ドクターケイ ケイカクテルVローション

引用:

 

全成分(水、DPG、グリセリン、メチルグルセス-20、1,2-ヘキサンジオール、ベタイン、ジグリセリン、グリコシルトレハロース、パルミチン酸レチノール、コーン油、チアミンHCl、リボフラビン、パントテン酸Ca、ピリドキシンHCl、ビオチン、シアノコバラミン、リン酸アスコルビルMg、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、トコフェロール、グルコシルヘスペリジン、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、アセチルヒアルロン酸Na、水溶性コラーゲン、加水分解コラーゲン、加水分解水添デンプン、ノバラ油、ラベンダー油、ニオイテンジクアオイ油、PEG-60水添ヒマシ油、クエン酸、クエン酸Na、ペンテト酸5Na、フェノキシエタノール)
【引用】

 

ビタミン研究の第一人者である亀山孝一郎医師によるオリジナル化粧品、「ドクターケイ」。

配合成分のポイントはもちろん「ビタミン」です。

毛穴の開きやたるみの原因である肌の乾燥に効果的な、12種類のビタミンを配合しています。

うるおいを持続させるための3つのヒアルロン酸と2つのコラーゲンを配合している点もポイントです。

【市販コスメ】ちふれ 保湿化粧水しっとり

全成分(水、グリセリン、エタノール、BG、グリチルリチン酸2K、トレハロース、PEG−50水添ヒマシ油、メチルパラベン、ヒアルロン酸Na、酢酸トコフェロール、フェノキシエタノール、クエン酸Na、クエン酸)
【引用】ちふれ公式サイト

 

ドラッグストアでもおなじみの「ちふれ」の化粧水です。

ご覧いただくと分かる通り、配合成分は少なくとてもシンプルです。

保湿成分であるグリセリン(8.00%)、BG(4.00%)、グリチルリチン酸2K(0.04%)、トレハロース(0.03%)ヒアルロン酸Na(0.01%)を配合。

全体の12.08%が保湿成分で構成された、シンプルながらも保湿力の高いアイテムです。

【比較】保湿成分 or シンプル

ドクターケイの化粧水は、肌に必要なビタミンを豊富に配合しているのに加え、ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分も贅沢に配合されています。

一方、ちふれの化粧水は保湿成分のほとんどがグリセリンとBGであり、ヒアルロン酸やグリチルリチン酸2Kの配合は少量です。

ただ、敏感肌の場合、配合成分が少なくシンプルなものの方が肌に合うという場合もあります。

保湿成分だけで見れば皮膚科医が監修したドクターケイがおすすめですが、リーズナブルな価格や敏感肌に優しいシンプルな成分構成である点ではちふれがおすすめと言えます。

美白(シミ、そばかす)用のコスメを比較

続いて、美白用の化粧水を比較します。

【関連】美白効果が高いオススメのドクターズコスメ7選

 

【ドクターズコスメ】アンプルール ラグジュアリーホワイトローションAOⅡ

引用:

全成分(水、ラフィノース、ポリソルベート60、BG、ペンチレングリコール、グリセリン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、アルギニン、マンニトール、グルコン酸Na、ラウロイルラクチレートNa、PCA-Na、加水分解コラーゲン、ハイドロキノン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ゲンチアナ根エキス、クズ根エキス、グルコシルルチン、プラセンタエキス、アロエベラ葉エキス、グリチルリチン酸2K、クロレラエキス、コレステロール、水添レシチン、セラミドEOP、セラミドNP、セラミドAP、フィトスフィンゴシン、フェルラ酸、ワルテリアインディカ葉エキス、キサンタンガム、ダイズステロール、3-O-エチルアスコルビン酸、アリストテリアチレンシス果実エキス、ブドウ葉/種子/皮エキス、レスベラトロール、ムラサキ根エキス、チオクト酸、カルボマー、シクロデキストリン、デキストリン、セタルコニウムクロリド、クエン酸、クエン酸Na、エタノール、フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、香料)
【引用】

加齢による肌サイクルの乱れに着目したスキンケアブランドが「アンプルール」です。

皮膚科医師である高瀬聡子医師が商品開発のディレクションを務めています。

美白に効果的な成分「ハイドロキノン」が配合されているのがポイントです。

ハイドロキノンの働きをサポートするビタミンC誘導体や、うるおいをしっかりと届ける3つのセラミドやコラーゲン、プラセンタエキスなどの保湿成分も贅沢に配合しています。

【関連】【アンプルール】皮膚の専門家が開発した美白成分を試してみた。

 

【市販コスメ】アクアレーベル ホワイトアップローション

全成分(トラネキサム酸*,D-グルタミン酸,エーデルワイスエキス,アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム,ヒアルロン酸ナトリウム(2),精製水,ジプロピレングリコール,エタノール,ポリエチレングリコール400,濃グリセリン,ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル,ポリオキシブチレン(15)ポリオキシエチレン(44)ジメチルダイマージオールエーテル,クエン酸ナトリウム,エデト酸二ナトリウム,クエン酸,ピロ亜硫酸ナトリウム,フェノキシエタノール,香料)
【引用】アクアレーベル公式サイト

資生堂のスキンケアブランドである「アクアレーベル」。

美白・肌荒れ防止有効成分として「m-トラネキサム酸」を配合している点が特徴です。

またベビーアミノ酸と呼ばれる「D-グルタミン酸」はうるおいをキープして肌を刺激から守る役割があります。

 

【比較】アクアレーベルで物足りないなら断然アンプルール

この2つのアイテムを比べると、アンプルールの方が美白成分と保湿成分の量が圧倒的に多いのが分かりますね。

アンプルールで使用されている成分は、ハイドロキノンを中心にビタミンC誘導体など、美白に効果的とされる成分ばかり。

より質の高いスキンケアを求める方には、断然アンプルールでしょう。

ただし、価格面で考えると、アクアレーベルはとても手に取りやすいです。

美白成分としてm-トラネキサム酸を配合しているので、アンプルールはちょっと手が届かないという方にはおすすめの美白コスメです。

 

ニキビ用のコスメを比較

最後に、ニキビにお悩みの方におすすめの化粧水を比較します!

【ドクターズコスメ】ラロッシュポゼ トレリアンモイスチャーローション

全成分(グリチルリチン酸ジカリウム※、サリチル酸※、精製水、LRP鉱泉水、DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、濃グリセリン、1,3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール400、キサンタンガム、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)、酢酸 DL-α-トコフェロール、クロルフェネシン、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、水酸化カリウム)
【引用】ラロッシュポゼ公式サイト

ラロッシュポゼは、1975年にフランスで誕生したスキンケアブランド。

皮膚科医の協力を得て開発されたラロッシュポゼは、世界82ヶ国の皮膚科医が採用しています。

ニキビに効果的な有効成分「サリチル酸」「グリチルリチン酸ジカリウム」を配合した、ニキビ肌のための化粧水です。

 

【市販コスメ】オルビス 薬用クリアローション

引用:

 

全成分(【有効成分】グリチルリチン酸2K 【その他の成分】水、エタノール、グリセリン、BG、シコニン、ヨクイニンエキス、コラーゲン・トリペプチド F、POE(24)POP(24)グリセリルエーテル、ローズマリーエキス、クエン酸Na、クエン酸、フェノキシエタノール、メチルパラベン、ジエチレントリアミン5酢酸5Na液 )
【引用】

繰り返すニキビ用スキンケアとして有名な「オルビス」の、薬用クリアシリーズの化粧水。

肌のバリア機能を高める紫根エキスや、肌荒れを防ぐグリチルリチン酸ジカリウムを配合しています。

また、100%オイルカット&高保湿成分で乾燥が原因のニキビにもおすすめです。

 

【比較】海外ブランドが使える肌質ならラロッシュポゼがおすすめ

ドラッグストアでも購入できるラロッシュポゼは、皮膚科医が協力して開発したスキンケアブランドですが、開発されたのはフランス。

化粧水のベースには、フランスの湧き水「ラロッシュポゼターマルウォーター」が使用されています。

肌に刺激を与えにくい水とのですが、日本人にとっても同じことが言えるかといえば、不明です。

ただし、配合されている成分はニキビのできやすい敏感肌に効果的とされるものばかりなので、ニキビに効果があることは確実です。
海外ブランドを使っても心配ないという方であれば、ラロッシュポゼの使用をおすすめします。

一方、敏感肌の方はオルビスが安心です。
オルビスは国産ブランドですし、ニキビや肌荒れ予防に効果的な成分も同じく配合されているので、海外ブランドの化粧水が合わない方には、オルビスがおすすめと言えるでしょう。

 

ドクターズコスメだから全て良いとは限らない

ここまで比較してきたように、ドクターズコスメはもちろん、それ以外の市販コスメでも同じ成分を配合しているものも多くありました。

先述したように「ドクターズコスメ」には明確な基準がなく、誰でもPRのコメントとして使ってしまうことができるキーワード。
「ドクターズコスメだから大丈夫!」と安易に思い込むのは少し危険ですね。

 

ドクターズコスメではなくても、今回のように成分をしっかりと読み込むことで、自分の肌に合うかどうかをざっくりと知ることができます。
本当に自分の肌に合うかどうかは、トライアルキットなどを使って、実際に試してみるのが確実で早い方法です。

「ドクターズコスメ」というキーワードだけで判断せずに、成分をしっかりチェックする習慣をつけることが大切です。