デパートのコスメカウンターに立つ美容部員の姿を見て「いつも完璧にしっかりメイクしているな〜」と思われている人も多いのではないでしょうか。
美容部員は「どうして1日中メイクが崩れないのですか?」とお客様にもよく質問をされるようです。そこで、美容部員のメイク技と裏話を含めて聞いてみましたのでご紹介していきます。
デパートの開店時間は、だいたい朝10時〜夜7時までというところが多いですが、美容部員のシフトは早番・遅番と分かれています。
美容部員って、コスメカウンターに立っているだけで色々な人から見られています。コスメカウンターに来店するお客様以外からも常に見られている訳で、どの瞬間もメイク崩れを見られてはいけないのです。
そのため、メイクのキレイさは必須。だってブランドを背負って立っているわけですから…
朝どんなにきちんとメイクをしてきても、お昼休みには一旦メイクをOFFして新たにスキンケアからしっかりやり直し、メイクを仕上げてコスメカウンターに立ちます。
勤務日はだいたいどこのブランドの美容部員も1日に2回メイクをしています。それもオススメアイカラーなどをお客様にご紹介するために、休憩前後ではアイカラーの配色を変えている人も多いです。
美容部員は、休憩時に「メイク直し」では「1からメイクをやり直し」しているから、夕方でも美しくメイクが保てている人が多いのです。
こまめにお直しすることがメイクをキレイに保つコツなんですね。
それには土台となるしっかりとしたスキンケアが必須のようです。
・ナチュラルメイクが基本。でも紫外線対策はしっかり
美容部員は、勤務日は1日に2回メイクをすることになるので、休日は出来るだけお肌を休めたいと思っています。
でも昨今の紫外線を考えると、ノーメイクで過ごすわけにはいきません。たとえ家の中にずっといる日でも、窓越しに紫外線は降り注いでいます。
基本的に日の出以降お日様が出ている間は、美肌のために紫外線対策をしっかりしなければならないので、休日でもメイクはきちんとします。
でもコスメカウンターに立つ日のメイクとは違い、ナチュラルに近いメイクです。メイクの完成度からいえば、勤務日の10分の1くらいでしょうか…
どちらかというと、メイクよりはスキンケアに重きを置いています。保湿ケアを十分にしてから、UVケア、そしてベースメイクを仕上げていきます。
美容部員にとって、休日のメイクは完全に「紫外線からお肌を保護するためのメイク」です。
やはり紫外線はお肌の大敵ですね。
私もついつい怠りがちな紫外線対策を休日も手抜きせず、行いたいと思いました。
それでは、美容部員が意識するスキンケアについてご紹介します。
・とにかく保湿が命!
美容部員は、とにかく保湿に気をつけており化粧水を十分に入れるということにこだわっています。
メイクよりもスキンケアに時間をかけている人が圧倒的に多いようです。時間配分としては、スキンケア40分・メイク15分という割合で、スキンケアに時間をかけています。
お水はお肌にとって輝きの源であり美容の要なので、朝化粧水をどれだけお肌に入れ込めるかで日中美容は変わってくるのです。
・化粧水→美容液→ミルク→クリームの流れ
お肌にとって、何もつけてない状態はとても危険。時々「乳液やクリームは苦手だからつけません」という人がいますが、これは絶対に危険です!
お肌は水分が入っていないと、バリア機能が働かずにどんどんダメージを受けてしまいます。
そこで、化粧水をお肌に浸透させていくのですが、化粧水を入れただけではお肌にお水はキープされません。それどころか、入れたお水は蒸発していき、もともとお肌に残っていた水分も連結して蒸発するため、さらにお肌の乾燥が進むのです。
お肌の乾燥は、肌の老化だけでなくあらゆるダメージに繋がる可能性がありますので、お肌の保湿には十分気をつけています。
お水を入れ込んだ後は、美容液でお水をジェル状にして、ミルク・クリームでフタをしていくイメージです。ミルクとクリームがないと、フタがされていないので、どんどんお水は蒸発していくのです。
お客様から「美容部員は働いているブランドのものを使っていますか?」と聞かれることが多いのですが、もちろん自社製品は使っています。社員割引もありますので、基本的に自社製品を使う人が多いですが、他社のスキンケア用品も話題になっているものは試すこともあります。
デパートの美容部員は、ブランド側の社員と、デパートの社員がヘルプ等で入っていることがあります。デパートの社員は、自社製品だけでなく、新しいものにも常にアンテナを張っているようです。
美容部員のスキンケア方法とちょっとした裏話までをご紹介しました。
美容部員に、バリバリのメイク方法だけでなく、お休みの日のメイク方法などを尋ねて見るのも面白いですね。
スキンケアのちょっとした疑問なども答えてくれるのでとても勉強になります。