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フレグランスの種類と、職場で使う時に気を付けたいこと

デパートにフレグランスを買いに行くと、店員さんが寄ってきて「香水をお探しですか?オーデパルファンですか?」なんて聞いてくることがあります。フレグランスを買うときって、好きな香りや広告でビビッときたものを選んじゃうので、意外と種類については知らないままなんですよね。大人女子のたしなみとしてはちゃんと知っておきたいところ。香水にはどんな種類があるのか、それぞれにどんな特徴があるのか、あらためて調べてみました。

そもそもフレグランスとは?

フレグランス=香りのする商品。さまざまな種類の香水、ルームフレグランス、香りのする石鹸、化粧品、なんとトイレタリー製品まで、すべてをひっくるめてフレグランスと呼ぶそうです。お店で「フレグランス売り場はどちらですか?」と聞いたら店員さんを困らせてしまうわけですね。実はこの記事のタイトルも、正しくは「香水の種類と特徴」ということになります……。

香水の種類は4つ

フレグランスの中でも香りをまとうことを目的として体につけるものを香水といいます。香料とエタノール(アルコール)と水を混ぜて作られていて、香料の割合が多いと強い香水になります。強い香水は持続時間も長くなります。この濃度によって4つの種類があるとのことです。

 

①パルファン

一番強い香水です。これ自体を香水と呼ぶこともあり、お店で「香水がほしい」と言えば基本的にパルファンを紹介されます。丁寧な店員さんなら種類について説明してくれることもありますが、大人女子のたしなみとして知ってて当然!みたいな空気がありますよね。さらっと「ディオールのパルファンください」なんて言えたらカッコいいと思います。香りが強いので、首筋・手首・足首などに数滴付けるだけで十分。スプレーで吹きかけてしまうと大変なことになるので注意してください。パルファンだけは水が入っていなくて香料の濃度が高く、そのぶんお値段も高めです。パーティーやお呼ばれなど、ここぞ!というとっておきの日におすすめ。ブランドによっては出していないこともあります。

 

表記:Parfum(P)

香りの濃度:15〜30%

持続時間:5〜12時間(つける量によります)

 

②オーデパルファン

二番目に強い香水です。「オーデ」とはフランス語で「水の」という意味。パルファンを水で薄めた感じですね。パルファンに近い香りの効果がありますが、水が混ざっているぶんお値段は少し控えめになります。私の手持ちのお気に入りの香水を確認したら、このオーデパルファンでした。十分香水として役割を果たしているので、デートにもおすすめ。デートには首筋と足首にワンプッシュずつ、普段は首筋にワンプッシュなど使い分けています。贅沢な使い方として、空気中にワンプッシュしてその下をくぐりぬけると香りのベールをまとったような印象になります。

 

表記:Eau de Parfum(EDP)

香りの濃度:8〜15%

持続時間:5〜12時間

 

③オーデトワレ

日常的に使いやすいタイプの香水です。ほんのり香るという意味では日本男性に一番ウケがいいかもしれません。日本で売られている香水の大半はオーデトワレだと言われています。オーデトワレくらいの薄さなら、一番香りが立ちやすい耳の後ろにワンプッシュしても大丈夫です。そのほか、ひじの内側も太い血管があるので香りが立ちやすくていいポイントです。持続時間は弱めなので、ずっと香らせたいならお手洗いに行くたびにひと吹きすると良さそう。市販の小分けのスプレーを使えばポーチに入れて持ち歩くことができます。デートにも職場にもマルチにおすすめ。

 

表記:Eau de Toilette(EDT)

香りの濃度:5〜10%

持続時間:2〜5時間

 

 

④オーデコロン

一番軽くて薄い香水です。とてもライトな付け心地で、香水に慣れていない人でも気軽につけることができます。香りつきボディクリームとそれほど変わらない効果なので、まず失敗するということがありません。日中使いよりはお風呂あがりに付けて軽い香りを楽しむ方が多いようです。香りが薄いため、ある程度体の面に塗るような感覚でスプレーするとちょうどいいです。女友達に香りモノをプレゼントしたいときはオーデコロンがおすすめ。もし普段使わない香りだったとしてもすぐに消えるので、気分転換に楽しんでもらうことができます。

 

表記:Eau de Cologne(EDC)

香りの濃度:1〜5%

持続時間:1〜2時間

 

職場で使う時の注意点

インターネット上の10〜60代男女を対象としたアンケートではこんな結果が出ています。(株式会社マーシュ調べ)

 

香水についてのアンケート

Q.外出先や職場・学校・交通機関などで他人がつけている香水が気になったことはありますか。

 

A.

よくある……21.4%

時々ある……44.2%

ごくまれにある……24.9%

まったくない……9.4%

 

実に9割以上の人が「気になったことがある」と答えています。考えてみれば、私も「この人ちょっと香水強いなあ」と感じる人が身近に数人思い当たります。まったく気にならない人の方が特殊なのかもしれません。私の弟(27歳・プログラマー)に聞いてみたところ、「仲のいい同僚の香水が強いから冗談めかして言ってみたけど、全然直らなかった」とのこと……。つけている本人は鼻が慣れてしまうからわからなくなってしまうのでしょうか。職場で使うなら、少し物足りないかな?と思うくらいに抑えるのが無難です。私の場合はライターなので出勤はありませんが、仕事で人に会うときはこんな工夫をしています。

 

職場で使う時のマナーとポイント

・オーデトワレを使う

朝つけておいて、日中はお手洗いに行くたびにワンプッシュ。シュッと吹きかけることで気分を引き締める効果もあり、意外と面倒にはなりません。

 

・ウエスト、膝の裏、足首など下半身につける

香水は時間が経つごとに下から上に広がっていく性質を持っています。上半身につけると匂い立つのが早くなり、下半身につけると匂い立ってくるのが遅くなるので、ほのかな香りに抑えることができます。

 

・シトラス系、グリーン系など万人向けのものを使う

シトラス系は柑橘系の香りのこと。レモンやオレンジなど誰もが好きな爽やかな香りであり、香りの成分が飛びやすいのもポイントです。グリーン系は植物の葉っぱのような自然な香りのこと。ルームフレグランスにもよく使われていて、一番香水らしくない中性的な香りです。逆に、お花の香りがするフローラル系、動物性の香料を含むオリエンタル系は避けた方がいいと思います。

 

・食事のときは使わない

どんなにいい香りも食べ物の香りと混じっては台無しです。打ち合わせで食事の予定が入っているときはできるだけ控えるようにしています。デートのときでも、レストランで食事の予定が入っている場合はいつもより控えめにつけています。

 

香水は正しく使えば素敵な女性だと印象付けられる一方で、つけすぎると臭い人という不名誉な烙印を押されてしまうアイテム。しっかり種類と付け方をマスターして、色々なシーンでさりげなく使い分けられたら素敵ですね。