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話題の「日本化粧品検定」とは?試験内容と対策をご紹介

皆さん「日本化粧品検定」をご存知ですか?化粧品を正しく使うための知識や、化粧品についてのスペシャリストを育成するための検定で、2018年には何と累計受験者数が28万人を突破し、近年美容業界を中心に最も注目されている人気の美容資格です。受験者の7割が仕事に直結する化粧品・美容関連業界の関係者で、有名美容メーカーでも続々と社内教育の一環として取り入れられています。

もちろん、化粧品・美容関連業界に属していない人でもこれからそれらの業界を目指す方や自分の美容知識を深めるために受験する方も多く、自分自身の美容のための身近な範囲から、美容のプロを育てるといった高いレベルの専門分野まで、幅広く学べ活かせる検定となっています。

今回はそんな日本化粧品検定について詳しくご紹介します。

 

日本化粧品検定の受験料・受験時期

日本化粧品検定は1〜3級まで検定級があり、それぞれの級で目的や試験の出題範囲が異なります。

(参考:日本化粧品検定協会公式ホームページ https://cosme-ken.org/

 

1級(応用編)筆記試験: ¥12,000(税抜)、合格ボーダー:70%以上

化粧品の成分や製品の種類・働きを中心に化粧品の歴史や法律まで、幅広い知識を習得します。

 

2級(基礎編)筆記試験: ¥6,000(税抜)、合格ボーダー:70%以上

美容皮膚科学、様々な肌悩みに対する化粧品選びの方やメイク方法、ホリスティック(生活習慣から)美肌に導く美容知識を習得します。

 

3級(入門編)web受験: 無料、合格ボーダー:80%以上

間違えがちな化粧品や美容に関することを学び、今日からすぐに実践できる知識を習得します。

 

3級はwebからいつでも受験が可能なので、自分の現在の知識力を図りたい方や少しでも化粧品検定に興味のある方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか?

1級・2級は年に2回、5月末と11月末に全国各地の受験会場で試験が行われ、こちらは併願受験が可能です。また、3級・2級を合格していなくても、いきなり1級に挑戦することもできます。ですので、3級から順番に受験して知識を深めていくのもいいですし、ある程度知識があるのであれば最初から1級を目指してもOKです。

ちなみに1級には2級の内容も含まれるので、1級のみの受験を考えている方も2級の範囲の勉強はしておいた方が良いでしょう。

 

1級合格者のみ「コスメコンシェルジュ」という、化粧品選びのプロフェッショナルを認定する資格を取得でき、資格取得には日本化粧品検定への入会(入会費10,000円、年会費10,000円)と、コスメコンシェルジュ資格認定プログラムの受講(5,400円)が必要です。過去の1級合格者の約8割の方がこの資格を取得しています。

コスメコンシェルジュの資格を取得することで、日本化粧品検定のセミナー・イベントの参加優遇やより専門的な知識を深めるためのセミナーに会員価格で参加できたり、化粧品工場見学や各種イベントに招待されることがあります。

また、就職・転職サポートもあるので現在美容業界にいる方やこれから美容業界を目指す方はコスメコンシェルジュの資格を取得することをおすすめします。

さらにコスメや美容の正しい知識を普及する化粧品や美容の専門家として指導者の立場を目指したいという人のために、「コスメコンシェルジュインストラクター」という資格もあります。

 

検定の合格率や難易度はどれくらい?

2018年5月末に実施された検定試験の合格率は、1級は65.4%、2級は62.8%です。

当然ながら級が上がるごとに専門知識がより必要になり難易度は上がります。

美容が好きで常に美容情報を収集している方でも、1級レベルになってくると法律(薬事法)が関わってくるため、難易度としてはかなりアップするので、いくつも聞きなれない単語が出てくるでしょう。

しかし、暗記が中心の検定のため参考集や問題集をしっかり勉強すれば問題ないですよ!

 

実際の検定問題に少しだけ挑戦!

 

ここで実際に検定で出題される例題をご紹介します。まずは2級の例題から見てみましょう。

 

問題:紫外線の反射率が最も高い地表面の種類はどれか、次の中から1つ選びなさい。

1:土、2:砂浜、3:水面、4:新雪

 

いかがですか?こちらの問題の正解は4:新雪です。

新雪は紫外線をなんと80%も反射させ、その他は10~25%です。この問題は知らないとなかなか難しいのではないでしょうか。

 

そして、1級の問題はこちらです。

 

問題:次のパラベンのうち同じ量で比較した場合、最も抗菌力が強いものはどれか。

1:メチルパラベン、2:エチルパラベン、3:プロピルパラベン、4:ブチルパラベン

 

かなり難しい問題です。そもそも問題文の「パラベン」という単語が日常生活で聞くことがないため、このことから1級のレベルの高さがうかがえます。

こちらの問題の正解は4:プチルパラベンです。パラベンとは、化粧品に配合される防腐剤の1種です。

(参考:日本化粧品検定協会ホームページ https://cosme-ken.org/challenge/)

 

上記のパラベンという単語を暗記することはもちろんのことですが、問題の傾向として引っ掛け問題が多いみたいですので、問題文をよく読んで解くことを心がけましょう。

 

日本化粧品検定の合格するにはどんな勉強が必要?

「受験してみたいけどどう勉強すればよいか分からない…」「どんな問題集を買えばいいの?」といった方のために、検定合格者の勉強法をご紹介します。

 

①日本化粧品検定協会発行の対策テキストと対策問題集を購入

勉強するにあたり、日本化粧品検定協会が監修した対策テキストと対策問題集を使用しましょう。

対策テキストは書店やAmazonで購入可能ですが、対策問題集は日本化粧品検定協会のホームページのみでの取り扱いなので、そちらから取り寄せましょう。

 

②対策テキストを読みこむ

試験範囲はすべて公式テキストの内容に準拠するので、独学で勉強する人も含めて、テキストは必ず公式のテキストを使用して勉強をしてください。

対策テキストを読み、気になる箇所はマーカーで線を引いたり付箋でチェックをしましょう。こちらのテキストはイラスト付きで解説されているため、分かりやすい内容となっております。

 

③対策問題集をひたすら解く

実際の試験のような4択問題がたくさんあるので、試験の形式に慣れるためにひたすら問題を解きましょう。こちらの問題集は解説も充実しており、1問毎にその問題の解説がついているのでなぜ間違えたのかきちんと確認することができます。また、間違えた問題は暗記カードに書き、その範囲のテキストを見直し、また後で問題を解く、というようなことを繰り返すことで効率良く暗記することができます。こうすることで、苦手分野を0に近づけることができるのでおすすめです。

 

受験対策のセミナーを上手く活用して、目指せ一発合格!

検定の合格を目指すために、日本化粧品検定協会の独自条件をクリアした認定スクールが主催する受験対策のセミナーが全国各地で開催されています。認定スクールのカリキュラムなら、効率良く的確に学ぶことができるため、資格取得の近道となるでしょう。

また、スケジュール面でも、もっとも効率良く受験できるよう配慮されています。「日々勉強する時間が取りづらい・・・」「美容のプロからしっかり学びたい」といった方は、セミナー受講をおすすめします。認定スクールやセミナースケジュールは日本化粧品検定協会のホームページで確認することができるので、興味のある方はチェックしてみて下さい。