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コスメコンシェルジュが選ぶ!トラネキサム酸配合の市販美白コスメ3選&効果の解説

薬局やドラッグストアでは市販の美白コスメが花盛り!

美白成分にはいろいろありますが、その中でも特に注目を集めている成分が「トラネキサム酸」です。

この記事では、数多く販売されているトラネキサム酸配合の市販美白コスメを選ぶポイントや、おすすめのトラネキサム酸配合の市販美白コスメについて、コスメコンシェルジュ(※)の資格を持つ筆者が詳しく解説します。

※コスメコンシェルジュとは、文部科学省後援の日本化粧品検定(日本化粧品検定協会主催)の1級に合格した後、研修プログラムを修了した人が取得できる化粧品についての資格。あらゆる肌悩みに対して、最適な化粧品を選び出せるプロフェッショナル。

トラネキサム酸とは?

薬局やドラッグストアに行くと、あちこちの薬や化粧品で「トラネキサム酸」の文字を見かけます。
化粧品だけでなく、風邪薬に入っているかと思えば、歯磨き粉にも入っていたりしますよね。

「あちこちで見かける『トラネキサム酸』とはいったい何者なの?」

そんな疑問を持つ方のひとり、美白ケアに興味がある30代の会社員Aさんをお招きし、疑問をぶつけていただきました!

正体は止血剤

A:トラネキサム酸って、いろいろなお薬や化粧品で見かけるのですが、いったい何者なのですか?

 

筆者:トラネキサム酸は、人工合成されたアミノ酸の一種です。
トラネキサム酸って、もともとは医療用医薬品として出血の予防や治療に使われる止血剤だったんですよ。
手術で使われたり、お薬として販売されていたりします。

 

A:へえ!トラネキサム酸は、もともとは出血を予防するお薬なんですね。
でも、風邪薬に配合されていたりもしますよね。
それってなぜですか?

風邪薬に配合されている理由は抗炎症作用

筆者:トラネキサム酸が止血剤として働くときに関わる「プラスミン」という物質があります。
トラネキサム酸は、このプラスミンの仕事を邪魔することで出血の予防や治療をします。

 

A:あっ、「抗プラスミン剤」って薬、聞いたことあるかも…!
トラネキサム酸のことだったんですね。

 

筆者:さて、このプラスミン。実は、体の中で炎症を起こす作用もあるのです。
ということは、トラネキサム酸がプラスミンの仕事の邪魔をすれば、炎症を抑えることもできるというわけです。

 

A:なんだか聞き慣れない名前が出てきたけれど、とにかくトラネキサム酸には炎症を抑える働きがあるっていうことですよね。
それと風邪にどんな関係があるのですか?

 

筆者:風邪のときって、ノドが腫れてしまうことがよくありますよね。
あれは、ノドが炎症を起こしている状態なんです。
トラネキサム酸には炎症を抑える働きがありますから、ノドの炎症を抑えるという意味で、風邪薬にも配合されているのですよ。

肝斑に効果的

A:トラネキサム酸が出血を止めたり、炎症を抑えたりするのは分かりましたけど、それがなぜ化粧品に配合されているのですか?

 

筆者:トラネキサム酸をお薬として飲んでいた方がいらっしゃって、その方の肝斑が薄くなって消えたという事例があります。
それで、トラネキサム酸は肝斑への効果が期待できるのではないか、と考えられたのが始まりです。

 

A肝斑って、左右対称でほぼ同じ大きさ・形で現れるシミの一種ですよね。
肝斑はなぜ消えたのですか?

 

筆者:実は、現在の研究ではトラネキサム酸が肝斑に対して具体的にどのような働きをしたのかはっきりとは解明されていないんです。
でも、トラネキサム酸がシミを作る初期段階のところで、シミを作る命令を出させないようにしたのではないかと考えられています。

 

A:トラネキサム酸に、シミを作らせないようにする働きが!
だから、美白用の化粧品にトラネキサム酸が配合されるようになったのですね。

 

筆者:そうなんです。この事例を知って「肝斑に効くなら、あらゆるシミにも効くと言えるのでは」と考えた化粧品メーカーや薬品会社が厚労省に認可を求めたことで、トラネキサム酸は美白有効成分として承認されたのです。

【関連】あなたのシミはどのタイプ?シミの種類と有効成分を知って正しいケアをしよう!

トラネキサム酸と他の美白成分との違い

A:でも、ほかにも美白に効果のある成分っていくつかありますよね。
それらとどう違うのですか?

 

筆者:他の美白成分というと、代表的なものは「ビタミンC誘導体」や「アルブチン」などがありますね。

 

A:ビタミンC誘導体はいろいろな化粧品に配合されていてよく見かけます!

 

筆者:ビタミンC誘導体は、シミを作る元になるメラニンを作らせないようにする働きがあります。
また、できてしまったシミを薄くする作用もあるのです。
さらに、ビタミンC誘導体は美白に対してよく働くだけでなく、さまざまな肌悩みにも効果が期待できる万能な美容成分なのです。

 

A:万能な美容成分!では、アルブチンはどうですか?

 

筆者:アルブチンもビタミンC誘導体と同じく、メラニンを作らせる酵素の働きを邪魔することでシミを作らせないようにする成分です。
トラネキサム酸は初期の段階でメラニンが作られないように働きますが、アルブチンやビタミンC誘導体はメラニン生成のすぐ手前のところでそれを阻止するというイメージです。

 

A:シミのもとになるメラニンが作られるまでにはいろいろな段階があって、トラネキサム酸やビタミンC誘導体、アルブチンはそれぞれ違う段階のところでメラニン生成をストップさせているということですね!

 

筆者:その通りです。
そのため、美白の化粧品を選ぶ際には配合有効成分がトラネキサム酸だけであるものよりも、ビタミンC誘導体も一緒に配合されていたり、保湿成分が豊富だったりするものを選ぶとよいでしょう。

美白対策には保湿も大切

A:違う段階でアプローチするために他の美白有効成分が配合されている化粧品が良いことは理解できるのですが…
なぜ保湿が必要なのですか?

 

筆者:シミも含めて、すべての肌悩みは肌の乾燥がいちばんの原因です。
まずそこを解決しなくては、シミも他の肌悩みも改善に時間がかかってしまうのです。

 

A美白の化粧品を選ぶときには、トラネキサム酸だけでなく、他の美白成分配合だったり、保湿成分がたっぷりだったりが大切なのですね。よくわかりました!

【関連】美白になりたいなら保湿!理由とスキンケア方法、オススメ化粧品まとめ

トラネキサム酸を含む市販の美白コスメ3選

それでは、ここからはコスメコンシェルジュである筆者一押しのトラネキサム酸を含む市販の美白コスメを紹介していきます。

ライン使いしたい方向け 本格美白コスメ

 

毎日使い続けるものだから、美白効果だけでなく、使いやすさにもこだわりたいですよね。

そんな方にぴったりな、「安心感」「使いやすさ」「心地よさ」を実現するテクスチャを追求した美白化粧品です。

配合されている美白有効成分は、トラネキサム酸とビタミンC誘導体

他にも肌に欠かせない保湿・整肌成分が独自ブレンドされており、美白有効成分の働きをバックアップしています。

18種類の美肌成分が美白化粧水や美白ジェル、スポッツ美白クリームそれぞれの特性に合わせて配合されているので、どれか一つで使うよりは、ライン使いをする方が高い効果が期待できるといえます。

 

【関連】【ホワイトアクア薬用スポッツ美白クリーム】を使ってみた!トラネキサム酸の効果は?

プチプラ好きの方向け お手軽美白コスメ

肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水|ロート製薬

 

「紫外線ダメージを受けた肌深くまで浸透する、美容液のような化粧水」

配合されている美白有効成分は、トラネキサム酸です。

それだけでなく、うるおい成分として「ナノ化ヒアルロン酸」や「ビタミンC誘導体」、「ビタミンE」配合しており、紫外線ダメージを受けた肌を乾燥から守ることにも力が注がれている化粧品です。

また、無香料、無着色、鉱物油フリー、アルコールフリーで肌へのやさしさにも配慮されているので安心です。

プチプラなので気兼ねなく使える上に、肌にもやさしい配慮がされているのはうれしいですね。

美白+年齢肌対策したい方向け エイジングケア美白コスメ


公式サイトでお試しセットについて詳しく見る
 

「年齢肌の悩みを輝きに変えていきませんか」

年齢肌に起こる微小な炎症に着目し、その改善効果を期待することで、肌トラブルに働きかけてくれます。

配合されている美白有効成分は、トラネキサム酸です。

それ以外にも第一三共のオリジナル成分が惜しみなく配合されており、美肌や透明感、ハリ、高保湿を実現してくれます。

製薬会社の技術を集結し、それらの美容成分を肌(角質層)にしっかり届けて保湿し、そのうるおいをそのまま閉じこめてくれるそうです。

 

【関連】製薬会社ブランド【ブライトエイジ】30代後半、美白+保湿は本当に両方叶う?体験レポあり。

まとめ

トラネキサム酸は、肌の炎症状態を鎮める効果や、メラニン生成の指令が出ないようにすることによる美白効果が期待できる成分です。
トラネキサム酸配合の美白コスメは数多く販売されていますが、トラネキサム酸だけではなく、ビタミンC誘導体や保湿成分などもしっかり配合されているものを選ぶことをおすすめします。

トラネキサム酸配合の美白コスメで、夏に受けた肌ダメージを少しずつでも改善して、思い通りのお肌を目指しましょう。